10.25.2013

レ デ ィ ス マ ン ト ル  と い う  お は な し 









     もしかする と いま の わたし には 必要  だから であえる のかもしれない



    必要 では ないから その 手 の なか  には ないのかもしれない







    わすれて  きづいて  




       す す ん で る







 ことし の はんぶん   は  日本  だったな






 
         あれから  ひとめぐり  





いま   おもえば  わたし の おなか へんな かたち していたよなぁ







      だれか が 病気 に かかっていても  くるしくても





 やっぱり  この 身 に ふりかからなければ  その 痛み  や  くるしみ




  深み は わかるまい





                はじめて それ を わずらって   




    ほんとう は  すこし  なにかが うごいた




     はらはら  と  おちていった



 


    わたし  いきているんだ


   わたし  女性 なんだ






 いのち に かかわる ものでなくても  病 から おおく を いただいたよう に  おもう




 そして だれも が いうけれど  やっぱり  健康 っ て ものすごい こと なんだ




         たべて   ねて   わらえる  



 あたりまえ   なんて  ないんだ





 ひとり  じゃ ないんだ






 そんなふうに おもいながら チェコ へ 帰国 し  その足 で すぐでかけた ある 場所 で




 いっせいに  咲きほころんでいた のは 






    レ  デ  ィ ス  マ  ン  ト  ル






     よく  目 に とまる とは  おもっていたけれど、 





   いま の わたし   の ハーブ   だった















  そういえば   来日 まえ  まだ 病気 が なにかも わからないとき




出発前夜 に  とてめくれた  チェコ人  の  ゆうじん が  よる  お茶  を



                いれてくれたんだ   






         ちいさい  ひかり の なか で  ガラス の ポット の 中 で  




   湯 と おどる  葉   と  花  の  その 様 が 




 あんまり  うつくしくって  しばらく  みとれてた






  のまずしても  いやされた




 その 感覚  いまでも  おぼえてる







本能 は  正直   あとになって  きづいた   レディスマントル  だった








   
   レディスマントル は  女性 に よい   ハーブ と  いわれている








  その 名 は


 



葉 の かたち が  聖母 マリア  の  マント に にている ことからだとか ..。







ふるく は 魔力 を もつ ハーブ として あつかわれ






学名 の Alchemilla は  ・・ 錬金術 ・・ を  意味する  ことば  から つけられている











  その 花 は きいろく ちいさく








日陰 でも よく 育ち 冬 の さむさ にも つよい  まさ に あこがれ









そういえば  すこし  まえ の こごえるような さむさ で 





ちいさな 畑 は すべて 凍りついてしまった のに






このこ だけ きょとん と さいている


















和名 は 羽衣草




   うえたわけでもなく  種 が どこからか 舞いおりて 。





そのこ だけ  さいている








つよくなりなさい  と  無言  で  全身 で  かたりかけてくれるよう
















 
 野はら を  あるくのは  むつかしい






 すべて が うつくしい



 あしもと  に  すべて ある








 すこし  づつ   つよくなれますように




 


 


 

10.18.2013

:::   アレンカ さん の ほわほわ 手紬 羊毛  :::













ぽっかり おてんき      風 ひんやり


       田舎 の ちいさな お店  に   いくと  



すで に クリスマス  を 彩る チョコレート たち   が わっ と ならんでいて


              お の の く 。  




     そう もう そんな     季節 。




    そうそう  さくねん 展示  を  させていただいた  



京都   の 茶房 好日居  さん でも



       おかせていただいた  ふわふわ  の ほわほわ   の  




     手紬  の 羊毛 ソックス 





そのおり 毛糸 の 状態 で ほしい と 何人 か の かた に いっていただき





     ことし  も     しりあい の   アレンカ さん に  ゆずってくれますか...。 と おねがい 



                 こころ  よく  ゆずってくれた 。  










     けどね 。 これっ て  すこし  むごい 。




かんたん に  じゃぁ  ゆずって 。  て いってもね




ほんとう に  ひと 冬  に  かぎられただけ  の  量




       そして  この ほわほわ    に   なるまで  に  




           ものすごい  手間  と じかん  が    かかっているから  。













      さくねん   かんたん に 買わせてほしい と   いって  




すこしだけ  彼女  を  こまらせた 。






かんたん に なんでも 手 に いれること が できてしまう 日本 そだち の わたし は 





    そのとき  おおい  に  




つくること    。  そのむこう に あるもの 。 てづくり ということ 。 を




   肌  で まなべたよう  に おもう 。













 なんども   なんども  洗って  ほぐして 。






  さいご の  紡ぎ  の    こうてい  は  




  ほんとう に  さいご の さいご の おいしい  ところ  。




     と   彼女  は いう 。





         そうして  できる  ひと冬 に   一足  の  靴下 。  





     どれだけ の 宝物 だろう 。  どれだけ  あたたかいことだろう 。











それから  この こげこげ   の こげ茶  はね 



すぐ ちかく  に 住む `  しりあい `  の  毛 から 。






いつも  そこ を  とおるとき  おお声   で  かれら   と  はなす




   げんき -?



メ―




きょう   も  さむいねー


メ―



  さみしいよー


メ― メ―



   スルニチコ―







数 すくない わたし の 腹 を わって はなせる 友 たち 。














   純粋 の この 紡ぎ 


日本  へ とどけたい









編みもの が  じょうず  な  かのじょ たち に 相談   してみようか 。










10.05.2013

::: 村 レ ベ ル で は な い :::


   






さいきん すとん と さむくって  トレッキングシューズ で ミシン がけ。



   家 の 中 で 山 岳 地  帯



            冬 服 づくり

  

   ひと 冬 に いっちゃく  の  l u c e  さん の でかけ 着  。
 




   わたし が つくるまえまでは  ずっと このひと じぶん で 縫ってた。


   


  そういえば  あの 製本 とか 音楽  やってる pさん も いつも




     おなじ  に みえるけど  じつ は、 



           いたんだら 手縫い で  じぶん  で つくっているんだって。





     
         いつも おんなじ 色 の  いでたち  だから、 豆粒 みたい に とおく  でも 




        あ !っ  て


        手 を ふりあうんだもん





       だから わたし の なか の  チェコ人  は あっとうてき に 30代半ば~ が おもしろい







        男性 の 手縫い 。 なんだか いいじゃない 。    いろっぽい


  

           

  

  

       日本 に 帰国 すると 日本 だから たのしい 装い が あって





  こちらでは もう  じぶん の 一部  なんじゃないかとおもうほど おなじ 靴 が すき 。








 どこ に いても いま は じぶん が いちばん じぶん で いられる 姿 で  いい。




 

  そもそも  かっこう   なんて どうでも いいんだ



              あたたかく 身 を まもってくれれば いい   




   
             ひと  は そんなこと  を 気 に  しない  






      であい  は  中身 と 中身 だから 。


     







        その 中身 が ぎゅっと 濃縮  して  ろ過  して とろり と おちる みたいな



  濃い ひととき に であった 。











  さいきん よく たずねる ばしょ の すぐ  ちかく  の 村  が すごい





  一見 ちいさくて なんでもない のに


  
     そこには  世界 が ある  。



        と あ る しずか な 村 。





         とうり すがり では  垣間 見ることのない  その 中 の 中





  だれも しらない ばしょ で ひとつ の ことに むかって 夢中 に なれるって 



       す   ご   い














  けんか や いざこざ、 われ先に、 が はびこる この 世界 で 













 こんなふう に ひとつ  に  なれる





  
   
       ハーモニー  を  奏でること  は ひと と ひと  ならでは  。



































































































       
   みんな 素人   みーんな てづくり



電飾 ・ ブランコ ・ 生演奏




会場  は だれか の 家 の 納屋







                   





  ちいさな 村 の 秋 の おまつり





と しらずにも たか  を くくっていた じぶん  が はずかしかった












         そのよる は 圧倒的 な もの を     目 の 当たり に してまった 感  に  



       ぽかん と しながら




 月あかり だけ  を たより に  暗闇  を あるいた
  
  











    世の中  どんどん 手軽  で  適当 なのに   




なんだか





  行き当たり ばったり でも 適当 でも ない  



じっくり  つくりあげた うつくしさ に



ひさしぶり に であえたような  夜



 


 
  
       あす は 朝開け 前 に  ひとり プラハ  へ






   ほんと は さいきん 



       しゅーーん と しぼんだ みたい に なっていた


  
  

 やさしい ところ だけ えらんでた




  けど  ふみださなくちゃ


  
         前 だけ に ぜんぶ は あるから 。




  
 し ぼ ん だ ら  ひと 吹き ふた吹き  そしたら 息吹




 穴  あいたら ひと針 ひと針









     じぶん は じぶん でしか つくろえない